皆川亮二、待望の最新刊だ。前作までは少年漫画として発表していたが
ご存知の通り今作でウルトラジャンプに移籍、青年漫画としての発表になった。
まあ、といってもサンデーのときも青年漫画的な立ち位置だったし、
コミックスのサイズも同じだったので特に驚きもないが。
ちなみに講談社でも「ADAMAS」という作品を執筆している。
皆川亮二の作品というのは圧倒的な画力と渋くて格好いい展開、と同時に
ギャグが入ったゆったりとした日常描写もあって、それが個性になっているというのが
個人的な見解だが、この作品も今までの作品と同じようにその方法論で描かれていると
思う。ってか、今まで以上にそれがわかりやすい形で現れてるかもしれない。
主人公は普段は気の抜けた優しい人物であるし、ヒロインはかなり計算高い、でも
子供っぽいキュートな一面も併せ持つ良キャラ。またカイルという一応味方サイドの
キャラも面白い性格をしたキャラなので安心して皆川作品を楽しめる
登場人物たちが揃っている、という印象。
当然のごとく、決めるシーンでの格好良さは2割増しである!
一応、オーソドックスな西部劇であるがそこに少年漫画のような敵の一味を配置することに
よってバランスの良い構成を保っている。決して固い漫画ではないし、
むしろサクサク読めるネームを発揮してるので、今まで彼の漫画に触れたことのない人も
この機会に是非手にとって欲しい。また皆川作品好きも、もちろん楽しめる
フットワークの軽いとても良い漫画だと思った。