内容構成がきちんと整理されており、日本語ではPCI Expressに関して現時点で最もまとまった書籍です。
「入門講座」とのタイトルは、本書の理解のしやすさを表してはいますが、内容的にはかなりの事項に関する記述があり、初級から中級くらいまでカバーしています。
一方で、特にソフトウェアおよびその境界部分に関する記述が少ないため、PCIバスに関する知識がない読者がソフトウェア開発の目的に使用するには、記述内容の不足は否めません。(例:コンフィギュレーション空間のPCIバス互換の部分に関しては、ほとんど記述がありません。)
PCIバスに関しては「PCIバスの詳細と応用へのステップ(インタフェース増刊 OpenDesign No.7、CQ出版社)」という日本語の良書がありました。
それと同じレベルの網羅性と整理された内容構成を期待して購入したのですが、前者に関しては今一歩であるのが、残念です。
しかし、日本語でPCI Expressの全体像を理解するには、この書籍をスタートとするのが適切であり、その価値は十分にあると思います。