海外の文学に詳しくもなく、それほど英語が得意でもない私はペーパーバックを選ぶ際、いつも書店にて実に長い時間を割くことになる。それは一つにペーパーバックの背表紙には日本の書籍と異なり、タイトルよりも著者の方が大きく書かれていたり、(私の感覚からすれば)妙にケバケバしい色使いで溢れていたりと、これは面白そうだと私をレジまで運んでくれる本を探すのはなかなか手強い作業である。
本書はそういう人にとても良い指針を教えてくれる。本書では各タイトルごとの粗筋が300字程度に、著者の簡単なプロフィールが150字程度にまとめられている。作品紹介文は客観的な作品紹介に留めているところも好感が持てる。過去に私が読んだいくつかの作品の作品紹介から判断するに、概ね内容的にも信用して良い書き方である。また、☆(星)印やABCの格付けこそないものの、作品毎に「ビギナー向け」や「サスペンス」などのタグが付けられており、本書をペラペラのめくることで休日の夜にレンタルビデオショップでビデオを物色するのと同じ感覚でペーパーバックを物色することができる。