プロジェクト管理が脚光を集めているが,単純な業務のスケジュール管理では不確実性の大きい研究開発のプロジェクト管理は行えない.本書は,プロジェクト内あるいはプロジェクト間の,マクロレベル(経営レベル)から,ミクロレベル(業務遂行レベル)といった階層ごとの,意思決定,権限分担まで,多くの事例の集積に基づき実践的な考え方が示されている.社内の研究開発および意思決定システムを見直すうえで示唆に富んだ書であり,研究開発部門のナレッジマネージメントの観点からも一読の価値あり.もっと細部を知りたくなるが,そのような場合はこの会社のコンサルテーションを受けろということだろう.