仕事が大好きな主人公は33歳にして独身。
親に結婚をせっつかれたりしますが、仕事も充実しておりしあわせな日々を過ごしています。
そんな主人公がある日小学3年生の男の子と出会います。
子供が苦手な主人公は最初こそ戸惑いますが・・・・
前編は主人公側から、後編はその少年のお母さんの目線からストーリーが語られます。
私は、ワーキングマザーです。
私は主人公のように自分の仕事が大好き!とは言い切れないけど
自分の仕事が誰かのさいわいになればいいなといつも願っています。
でもどこかで、仕事のために犠牲にしているものもあるかも・・・との焦燥感も
ないといったら嘘になります。
だから仕事に生きている主人公の気持ちも痛いほどわかります。
また、母でもあるので少年のお母さんが感じるような
子供の成長に対する喜びと、でもちょっぴり切ない(さみしい)気持ちも理解できます。
作者はどうしてこんなにも 心の琴線にふれてくる作品を紡ぎだすことができるのだろう。
他人から見ればほんの些細な出来事が、別の誰かにとってはものすごい出来事になるってこと、ありますよね。
他人から見ればどうでもいいことが、別の誰かにとっては
いつまでも心がぽっと暖まるようなしあわせを運んでくれるってこと、ありますよね。
私にとっては谷川史子さんの作品の中で(むろんどれも好きですが)最高作品となりました。