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P.I.P.―プリズナー・イン・プノンペン (小学館文庫)
 
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P.I.P.―プリズナー・イン・プノンペン (小学館文庫) [文庫]

沢井 鯨
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

  プノンペン拘置所歴半年の著者が描く、謂われのない罪で収監された男の驚異の脱出劇。騙し騙されの頭脳戦、張り巡らされた伏線が最後まで息をつかせない前代未聞のアジアン・ノワール。解説・馳星周。

内容(「BOOK」データベースより)

札幌の中学の教壇でチョークを握っていた私は、気が付くと灼熱のカンボジアで牢獄に繋がれていた―。プノンペン拘置所歴半年の著者が描く、謂われのない罪で収監された男の驚異の脱出劇。騙し騙されの頭脳戦、張り巡らされた伏線が最後まで息をつかせない前代未聞のアジアン・ノワール。各紙誌の書評欄を席巻した衝撃の超問題作、ついに文庫化。

登録情報

  • 文庫: 507ページ
  • 出版社: 小学館 (2003/05)
  • ISBN-10: 4094055916
  • ISBN-13: 978-4094055917
  • 発売日: 2003/05
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By "mdick"
形式:文庫
馳星周氏も解説で書いているように、文章や構成は上手いとは思わない。
カンボジアの歴史や、旅行者や獄中の人物の説明が続く部分には、
若干ダラダラした印象を受けさせられた。
他にもやたらマッチョな主人公の描かれ方等気になる所はある。

だがこの話が実際に筆者が体験したカンボジアでの獄中生活に基づいている
という所が強烈である。

蒸し暑い獄中で釈放の望みが絶たれ、精神的にも閉塞的になって行く部分では
読んでいる側にも絶望感が伝わってくる。
後半主人公が復讐に挑む過程での駆け引きは面白く、引きつけられた。

最近、クーロン黒沢著「怪しいアジアの怪しい人々」を読んだら、
カンボジアの拘置所で、沢井氏らしき日本人と面会したエピソードが載っていた。

このレビューは参考になりましたか?
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
まず最初の数ページを読んだところであまりのいい加減な句読点や描写に違和感を覚えて著者紹介欄を確認し、数十ページ読み進んだところで早くもこの本を購入したことを後悔して先に解説を読むことに。

「なんとも荒削りな小説だ。構成はいい加減で、描写も稚拙。登場人物もステロタイプばかり。作者の思いだけは行間に痛々しいほど溢れてはいるが、思いあまって意到らず、本来ならば途中で放り出してしまってもおかしくないような小説に見える。
事実、最初の数ページを読んで、わたしはこの解説の仕事を引き受けたことを半ば後悔していたほどだ。
しかしそれでも本を放り出さずに読み続けたのは、それが仕事だからではなく、行間にこめられた作者の熱気に多少なりとも心を動かされていたからだろう」(馳星周氏の解説より)

この解説を先に読むことで私の違和感は確信となり、それでも高い評価を受けている小説なのだったら最後まで読んでやろう、という気持ちになりました。
恥ずかしながらカンボジアという国がこんなひどいことになっていたとはまったく知らなかったので、勉強になったというのが一番の感想です。

他の方のレビューにも書かれていますが、小説ではなくノンフィクションにしたほうが作者の気持ちがきちんと伝わってよかったんじゃないかなと思います。
まぁ、獄中で詐欺や暴行したなんてことが本当ならば小説にするしかないのでしょうが…
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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
正直、☆をどうつけるか相当迷った。

単純に面白さとインパクトだけで言えば、☆☆☆☆☆をつけても良い。だけど、小説としての完成度でいけば☆程度。処女作だからしょうがないとはいえ、職業作家の文章とはとても言い難い。登場人物の心の動きが描けていないので、前半、主人公がある少女に対してとった行動など、唐突過ぎてまるっきり不可解だ。

それ以上にどうしても引っかかるのは、筆者はなぜこれを小説にしたのか、ということ。

カンボジアで投獄され、普通の日本人の想像を絶するような体験をした、というのが筆者の最大のウリ。

ならば、ノンフィクションとして体験記を書けばいい。

「これは本当にあったことなんだよ」というのをチラつかせながら、あえて娯楽小説としてどこまで本当なのか曖昧な書き方をする。

そこに、偽善の匂いを感じてしまうのは僕だけだろうか。

主人公の行動があまりにも都合のいい<正義>として描かれているように思えてならない。

一方でこの主人公がアジア人、ことにカンボジア人を蔑み、下に見ているのが伝わってくる。そのくせ最後には、主人公もまた、蔑んでいた相手と同じレベルの行動をとってしまう。解説の馳星周氏も『喜劇』と指摘しているとおりだ。

筆者にしてみれば「これは小説だから、主人公イコール私ではない」と逃げる気かも知れないが・・・。

カンボジアの悲惨さ、想像を絶する内情を知らせることは確かに意義深いが、下手をすると「他人事であるカンボジアの悲惨さを利用して飯を食っている」とも見えてしまう。
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