1950年から亡くなる直前までの半世紀にわたって書かれた論文集です。
どの論文を読んでも全く古くなっておらず、今世紀でも十分通用するマネジメント原則ばかりです。
逆に、このマネジメント原則から外れているが故に、
現在の企業・組織・個人の活動が、様々なギャップやストレスを抱えているのではないかと再認識させてくれます。
一本一本の論文も十分に読み応えのあるものですが、
半世紀にわたって書かれた論文を時代を追って読むことで、
ドラッカーのマネジメントに対する洞察の深さ、視野の広さ、普遍性を改めて思い知らされます。
また、論文であることから、
著書とは異なり、その時々のテーマに対する本質的な問いと明確な方向性を提示しており、
ドラッカーのマネジメント原則をより具体的なかたちで触れることができます。
更に、800ページに近い厚さにも拘わらず、無駄な記述が全くありません。
全てにアンダーラインを引きそうになってしまいます。
あと、様々な学者やコンサルタントが提唱したとされている考え方や手法も、
最初の提唱者がドラッカーであることを発見できる論文が幾つもありました。
本論文集は、ドラッカーの最高傑作である「マネジメント 課題・責任・実践」に並ぶ書籍だといえます。
つくづく惜しい人を亡くしたんだな、と改めて思いました。