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最も参考になったカスタマーレビュー
37 人中、37人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
社会現象に好奇心を抱く人に向いている本,
By
レビュー対象商品: Outliers: The Story of Success (ハードカバー)
ベストセラーで邦訳もされている「The Tipping Point」と「blink」の作者マルコム・グラッドウェルの最新刊。アメリカでは2008年11月18日に出版されたばかりだがすでにベストセラーのリストにあがっている。「Outlier」とは、「他のものとは異なる、外れている」といった意味で異常値とも訳される。グラッドウェルがこの本で扱っているのは、一般集団から外れて並外れた成功を収めた者に共通するファクターである。 たとえばカナダのアイスホッケーのプロの選手には1月か2月の誕生日が多いが、それには意外な理由が潜んでいるようなのだ。また、他人よりもはるかに優れた才能があれば必ず成功するというものでもないことをグラッドウェルは指摘する。成功のためにはもちろんある程度の才能は必要だが、それと同等かそれ以上に育った環境やタイミングが影響を与えていることを彼は例を挙げて強調する。 こういったアイディアをマイクロソフトのビル・ゲイツやビートルズ、モーツアルト、といった誰でも知っている人物をあげて説明するのはこれまでにも使い古された手法だが、語りのテクニックのうまさがグラッドウェルをベストセラー作家にしているのだろう。 また、「なぜアジア人は数学ができるのか?」といったアメリカ人向けの解説は、日本人として別の意味で興味深い。 とにかく読みやすいのが魅力。語りもスムーズでいつの間にか引き込まれる。 「The Story of Success(成功談)」という副題のために成功へのハウツー本と誤解する方がいるかもしれないが、そうではないので要注意。 また、グラッドウェルのセオリーに対して「あまりにも単純化しすぎている」という批判があるが、彼はジャーナリストであって学者ではないので、そう目くじらを立てるのもお門違だろう。彼の導いた結論に同意できない箇所は多かったが、こういう本に対して「それは違うだろう」とひとりで反論するのも楽しみのひとつなのだ。 この本がもっとも適しているのは、常に「なぜこんな現象が起きるのか?」と好奇心を抱く人だろう。軽く手に取り、軽く読みながし、そして同じ本を読んだ人と意見交換するのに適している。 ところで、私の周囲の中年以上のアメリカ人男性はみんなこの本を読んでいるようだ。 「The Tipping Point」ほど優れてはいないが、まちがいなくミリオンセラーになるだろう。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
成功者は、IQではなく、機会と努力によって作られる,
By sanjunio (大阪府豊中市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: Outliers: The Story of Success (ペーパーバック)
和訳本の評価があまりたかくなかったので、オリジナルを英語で読むことにチャレンジしたが、とても読みやすいので、特に苦もなくよめた。 とはいうものの、使っている単語や英語表現は、いわゆるビジネス書のものよりも、作家のものに 近く、とても豊かな文才を持っている人だと思った。それでもネイティブでない人間が読んでも わかりやすいんだからかなりの実力者だ。 本の内容はほぼ首尾一貫して、まれに見る成功者を生み出した理由は、IQや、ビジネスセンス などがすべてではなく、成功者に、たまたまチャンスが訪れたこと、そしてそのチャンスを 生かして、ものすごく努力(一万時間の法則)をしたことが一番の理由だ、というものだ。 IQの話も面白いし納得できる。正解を見つけることが得意な人は自然にIQも高くなるが、 世の中つねに正解があるわけではく、いろんなアイディアを生み出す力や、世渡り能力が必要である ことを、いろいろな実例を話にして説明してくれる。 中国や日本などのアジア人のほうが努力家であることは、なんとなく普段の仕事をしていて 感じることが多い。アジア人は、「しんどいことに耐えて仕事をするとかならず報われる」という 哲学があるが、西洋人にはあまり感じられない。「おしん」のドラマは絶対西洋人には理解できない だろう。一方、西洋人が得意とすることは、状況や目標に応じて、長期的、短期的に、正しい 判断を下すということ。これはアジア人は概して苦手である。西洋人が得意な分野の理由も 解説してもらいたいものだ。 アジア人が努力家な理由を、米作を理由に説明しているけれど、それだけでは説明できないような 気がする。みんなが米作農家ではないし、「おしん」は、トルコでもバカうけしたというし、 アジアでも南国の人たちはダラーンとしてるし、もっと文化人類学者の意見もききたい。 ただ、こういう本を読むと、自分のキャリアを成長させるには、やっぱりいい仕事を取ってこないとダメだ なぁとつくづく感じた。
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
新鮮な切り口,
レビュー対象商品: Outliers: The Story of Success (ハードカバー)
人が知らず知らずのうちに、社会の価値観、周囲の人々に如何に大きな影響を受けているのかを認識させてくれる本です。成功を個人の視点からだけで説明することは出来ず、他人には成し得ないことを可能にした背景には、隠された優位性、稀に見る機会、文化的遺産があることを示す数々の例。少年アイスホッケーでの「累積優位性」の説明。Bill Joy氏、Bill Gates氏に「一万時間の法則」実現を可能にした偶然の連続。IQと成功の相関関係は120までしかない事実とPI(Practical Intelligence: 実際的知能)と成功との関係。Terman Studyの示唆する家庭教育環境(中流階級以上で実践されている協調的教育Concerted cultivation)の重要性。ユダヤ系移民の成功と世界恐慌、人口動態との関係。現代の米国南部気質に見る文化的遺産。大韓航空の苦い経験と高いPDI(Power Distance Index: 権力距離指数)の壁を克服するための改革。アジア人が数学を得意な本当の理由。アジア稲作文化と欧州小作人文化の文化的違い。統計数値から見る夏休みの功罪。どの例も面白い話で、本書は良い切り口を見出しているのだと思います。著者は、より良い世界を創るには、成功が偶然に委ねられている実態を、成功のための機会を全ての人々に与える仕組みに置き換えること、と唱えます。より多くの人々が機会を得られることは必要なのでしょうが、複雑系の世の中、偶然が主導権を譲るとは思えないのですが。。。
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5つ星のうち 3.0
outliers
どうも釈然としないので、本書は「天才論」の本じゃない、 というスタンスでレビューを書く。... 続きを読む
投稿日: 2009/7/20 投稿者: 6sigma6
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