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あとになってから、著者は高名な作家だと知ったのですが、一気読みさせてしまうすごい迫力です。翻訳もすごくうまい。
この本は私にとっては、大事件でした。
古代ローマの好きな方、必読です。
と長い転落と彷徨の旅路であるにも関わらず,一気に読めてしまった。
育った部族からはいじめられ,挙げ句の果てに追放され,たどり着いたローマでも奴隷としてこき使われひどい目にあわされる。そして逃亡・・・。
本当に可哀想なくらい苦難,苦難,また苦難・・・の連続なのだ。それ故に,父親に似た郷愁を感じる軍人ユスティニウスとの出会いが心温まる。ましてや,その人物も辺境部族とローマの狭間に立つ人間であればなおさらである。
堤防を守るための嵐との戦いが,ベリックの内面の風景と重なり,これを
克服するラストは感動的。
少年の苦難を乗り越える力は私たちに忍耐力と立ち向かう勇気を与えてくれる。翻訳がよく,すんなりと読めるのは訳者がうまいのだろう。
「サトクリフ作品は行間が重く,読みにくい」というイメージがあったが,
この作品でそんなイメージは払拭されると思う。
いままで「サトクリフはちょっと苦手」という方,先入観にとらわれず
この作品を読んでみて!
それから「第九軍団のワシ」へ進むのもいいと思います。
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