コンパクトだが、内容はとても充実したガイドブックだ。
内容は大別すると、アーティスト等へのインタビュー、ディスク紹介、ニューオリンズとその音楽に関する背景情報である。
インタビューの目玉はやはり、アラン・トゥーサンとエルヴィス・コステロのものだろう。他には、ジュイナイル、ケブ・ダージ、イーゴンといった人の話が読める。日本人では、中島美嘉、Caravan、サイトウジュンのインタビューが載っている。大御所じゃなくて、こういう日本の若い世代のニューオリンズ音楽への見方が窺えて興味深い。
紹介されているディスクは120枚ほど。ジャズ勃興期から本世紀に至るまで万遍なくチョイスされている。ヒップホップやヘヴィー・ロック、ハウスといったニューオリンズとは普通結びつけられないジャンルも扱っているのが面白い。編集方針だろうか、ヒップホップに手厚い。普段その手のはほとんど聴かないのだが、なかなか面白そうで今度聴いてみようと思った。だがゴスペル関連では、ジョン・ブッテしか挙げられてないのはちょっと寂しい。
そんな不満もあるが、この値段でこの内容。5つ星である。