1600年、エリザベス一世の寵愛を受けた英国貴族オルランド。エリザベス女王から敷を譲られる代わりに「決して老いてはならぬ」と戒められたオルランドは、16歳の端正な少年の姿のまま、時を越えて生き続ける。ロシア大使の娘で美少女サーシャとの恋、詩への情熱、トルコ大使としての外交面での活躍など、波乱万丈な人生を送るオルランド。その間もずっと美少年のままだった彼だが、1750年、昏睡状態から目覚めたオルランドは、なぜか女性の姿に変わっていた。・・・
英国の女流作家、ヴァージニア・ウルフの作品の映画化です。エリザベス女王の絢爛豪華な王室、凍ったテムズ河上でスケートを楽しむ優雅な貴族たち、トルコ王との交流や、サロンでの英国作家たちとの会話など、コスチュームから風景にいたるま!で美しい映像で描かれています。このあたりは英国の歴史を知っておくと、もっと楽しめると思います。時折、カメラ目線で呟いてみせるオルランドが、ちょっとコミカルで個人的にお気に入り。
目が覚めたら女性になっていても、オルランドは「性が変わっただけ」とさらりと言ってのけ、男性だった頃と同じように人生を謳歌します。そんなオルランドが魅力的で、とても素敵に見えました。オルランドを演じているのは女優ティルダ・スウィントンですが、まさに中世的な魅力で惚れ惚れしてしまいました。