「これ読んで」と子供に言われると、かなりのページ数なので30分コースは覚悟。そして特にすごい盛り上がる場面があるわけでもなく、生活そのものを淡々とラストまで続く…にもかかわらず娘は3歳の頃からこの絵本に夢中。いろんな場面を再現しては、「海辺の朝ごっこ」をやっていました。
父親とはまぐりを掘る場面では、「はまぐりとるのお手伝いしてもいい?」という台詞から始まり、父親は「もうほりおわるところなんだ。でもやりたかったら手伝ってもいい」と率直に事実を述べます。日本のそのへんの絵本だったら、はまぐりいっぱいとれたね!お手伝いって楽しいね!!みたいなノリになるとこを…。でも子供が本当に知りたいと思っているのは、生活とはなにか、生きていくとはどういうことなのか、ということなのだと思います。だからそれをきちんと描いているこの絵本に子供は夢中になれるのかな?と思います。作中のサリーの親は、子供の
気持ちをきちんと受け止めつつも決して甘やかさず、あくまでも親の生活リズムを守り抜きます。その辺の線引きが見事で、どんな育児書よりも参考になる1冊でもあります。