近年もコンスタントにアルバムを発表し続けるザ・キング、BB。バラード集、クリスマス・アルバムやライブ盤、ゲスト満載の「80」といった企画モノが続いたようだが、本盤は2000年の「Makin' Love Is Good For You」以来のスタジオ録音のストレート・ブルース・アルバムということになる。個人的には、大好きな1998年の「Blues On The Bayou」級のディープな快作だと感じている(なのに日本盤がないなんて!)。Dr.ジョン他の人気プレーヤーも参加してはいるが、ゲスト物ではなく、BBがBBらしくBBをやったという内容。曲目も彼が敬愛するTボーン・ウォーカーやロニー・ジョンソンといった先人の隠れた名曲がが並ぶ。
それにしても、タイトルの「One Kind Favor」(一つのお願い)とは、一曲目の「See That My Grave Is Kept Clean」(俺の墓は常にキレイに)に繋がるわけで、しかもジャケットは白黒で後ろ姿の地味な写真。いくら八十台も半ばのお歳とはいえ、ちょっと縁起でもない感じ。BBが本気で当たり前のブルースをやるとこんなグレートな作品は生まれちゃうのだから、まだまだ御身体を大事に長生きしてもらいたい。ブルース・ファン、いや一音楽ファンとして切に願いたいものです。