1982年(録音は80‐81年秋)の同名映画のサントラで、全曲がオリジナル曲。今回のリマスターに際し、ボーナス・トラック2曲とヴィデオ・クリップ1曲が追加になっています。ボートラは、なぜ当時のサントラに収録されなかったのか不思議なくらい出来の良いオリジナル2曲で、特に13は名曲。またヴィデオ"One From The Heart"は、おそらく映画から編集して作られたものでしょうが、TWも少しは出てきますよ。持ってる人も買い直す価値あり、のアルバムと思います。
ちなみに、このアルバムを余り知らない人に少し説明すると;サウンドとしては、"Small Change", "Foreign Affairs", "Blue Valentine", あたりの感じに非常に近いもので、TWが敬愛していると公言しているテナー・サックス奏者のTeddy Edwards(ちなみにTWはEdwardsのアルバムにゲスト参加したこともある)や70年代のオリジナル・アルバムにも参加しているShelly ManneやJack Sheldonなどが参加しています。また一方で80年代3部作に収められていても違和感のないような奇妙な曲もあり、既に80年代の活動の青写真が存在していた事が感じられ、非常に興味深いと思います。
この時期、TWは、映画絡みの仕事が増え、またデビュー以来最も異色であったロック色の強い"Heartattack And Vine"(80年発表)をリリースしています。また82年夏に録音された "Swordfishtrombones" (83年発表)は、あまりにも個性的すぎてアサイラム社がリリースを拒否したと噂され、実際このアルバムからアイランド社へ移籍しています。
このように、TWのキャリアの中で過渡期にあたる時期に発表された重要作で、ファン必聴の準オリジナル・アルバムです。