ミシェル・カミロ、1989年のメジャー通算2作目の作品。
ビルボードによって年間トップ3ジャズアルバムに選ばれた。
「ホワイ・ノット?」「サンタン/イン・トリオ」の2作のアルバムを
既にマイナー・レーベルから発表しており、特に「ホワイ・ノット?」
は、パキート・デ・リヴェラやマンハッタン・トランスファーによって
カバーされ、マンハッタン・トランスファーがこれにより1983年
にグラミー賞をとるほどになっていたミシェル・カミロ。
満を持して作成したメジャー・デビューアルバム「ミシェル・カミロ」
は即座に大ヒット。10週連続トップジャズアルバムの座を守った。
そんな中で、翌年発表されたアルバムが「オン・ファイアー」である。
前作と同様に、曲によってベーシストとドラマーを使い分けている。
アップテンポの曲はMichael Bowie(b),Dave Weckl(ds)とのトリオ、
スローテンポの曲はMarc Johnson(b),Marvin"Smitty"Smith(ds)
とのトリオによる演奏となっている。Lincoln Goines(b)が代わったり、
Marvin"Smitty"Smith(ds)がトラックされたり多少メンバーに変更が
あるものの、メンバー構成には前作とさほど大きな違いはない模様。
前作ではコンガにゲストとしてモンゴ・サンタマリアが呼ばれたが、
今回のゲストはフラメンコのラウール。5曲目の「Hands & Feet」
でミシェル・カミロのピアノとラウールのフラメンコタップの共演
が繰り広げられる。この辺の遊び心!?も毎作楽しみにさせられる。
そして、やはり一番の聴かせどころは前作の「Caribe」同様最終曲。
アルバムタイトルの「On Fire」は今までの全ての曲を序曲として、
展開されるエネルギー溢れる快作に仕上がっている。
誰にでもおすすめできるラテン・ジャズ・ピアノ・トリオの快作である。