ドイツ産テクニカル・デス、通産4作目(公式には2作目。他セルフ・リリース2作)です。
まずは名手 Christian Muenzner、やはり巧いです。驚異的な技巧を持ちながら、単にシステマチックなだけの演奏、との批判を一部では耳にしましたが、今作では、そう言った外野の声を一掃するだけの抒情性を加え、心の琴線を切り裂くような深みのある演奏を披露してくれました。とにかく熱く弾きまくっています。
アコギやクリーンヴォイスのパートが増えたせいも有るでしょうが(とは言っても全体の中ではわずかですが)、前作に比べ、メロディラインがより明確化され、聴き易さ、と言う点で、前作の路線をほぼ踏襲しているにも拘らず大幅に改善されたように思います。
伝説のベーシスト・ジャコ・パストゥリアスを思い出させるようなベースワークや、高速ロール&ブラストを多用し圧倒してくるドラムスも健在。このリズムセクションもバンドの魅力ですね。
ただ、ヴォイスは、グロゥルが未成熟、との印象で、この点だけは前作からあまり進化していないのではないかと感じます。
ここがこのバンドの弱点かも知れません。
前作があまりにも衝撃的だったせいか、今作では 『驚き』 は、あまり感じませんでした。当たり前のように質の高い音を聴き、当然のように、流れまくるギターの音を受け入れました。
ですが・・・・・・・、今作は深い!。これが私の感想です。
前作でとっつきにくいバンド、との印象を受けたリスナーの方は、もう一度だけ、この作品を聴いてみて下さい。