マイク・オールドフィールドの3rd。1975作
とにかく、ここまで感動的な音楽というのは世界中探してもなかなかありはしない。
ただのロックでもトラッドでもない。ましてや流行りのポップソングでもありはしない。
商業音楽に敢然と背を向け、自らの繊細な内的感性を見つめて生み出した、孤高の傑作。
オリジナルのLP版やCDでのリミックス版、結局どう形を変えても素晴らしい名作であったのだが、
これはオリジナル音源をもとにした2010年の最新リミックス版。音はよりクリアに、鮮明になっているが、
素朴な美しさはそのままで、まさに名作が「究極の名作」となったといってもいいだろう。
前作よりもさらに民俗音楽を色濃く取り入れつつ、シンフォニックな音の重ねにも磨きがかかり、
牧歌的にして壮大…世界すべてを包み込むような大きさと、人間的な優しさにあふれている。
19分、17分という大曲2曲の構成の中に、当時のマイクの瑞々しい感性がすべて詰まっている。
アコースティック楽器に、ギターとシンセを巧みに融合させ、伝統的なトラッドを盛り込んだ楽曲は
希望に満ちた子供たちの歌声が加わってラストを迎える。泣かずにはいられない必聴作。
1975年のオリジナルマスター(ボーナスにデモ音源収録)と5.1ch音源入りDVD付きの3枚組限定盤もあり。