J.D.クロウとポール・ウィリアムスは50年前にジミー・マーチンをサポートして独特のサウンドを作り出したのはご存じの通りである。しかしポールは45年ほど前に突如として表舞台から姿を消してしまった。どうやら宗教的な理由によるものらしいが、その彼が数年前に表舞台に復帰したのである。同じくドイル・ローソンはJ.D.クロウと共演したことがあり、この3人がコラボレーションしてジミー・マーチンをしのぶアルバムを作成した。おそらく現代で最高のブルーグラスの組み合わせではないだろうか。ただテーマは一貫して宗教的なものとなっているのはポールもドイルも同じ方向性であるからに他ならない。しかし現代最高齢の演奏家であろうと思われるが声や演奏技術は全く衰えていないのに敬服するばかりである。おそらく戒律的な日常生活を維持することでこのような清々しい演奏が可能なのであろう。元気な第一世代に祝福あれと願うものである。