当時の世界情勢、イギリスの社会状況を反映し、音楽によって現実世界のヘドロのような状況を表現した作品。
90年代後半から00年代前半にかけてのエレクトロニカ、ポストロックの活況の原点にもなったポリフェリックなロック・アルバム。
シューゲイザー、ギターロック、エレクトロニカなどを分解、脱構築し、ブリットポップ以降のUKロックの指標。
よく言われるのはこの辺り。要するに時代を書き換えた一枚。
陰鬱な社会状況と彼らの優れた音楽ががっちりと噛み合って、出来上がった傑作。
今のイギリスの好況やニューレイブ、ニューロック・ジェネレーションやらの価値観とは決して相容れないものでもある。
と同時に、ブリットポップの末期だった97年においても異彩を放っていた。
享楽性や逃避的な希望を徹底して排除し、現実や人間の精神、社会がいかに腐っているか、人生とは刹那であるということを表現しきった。
10年経った今でさえ、その破壊力は健在だ。まさに孤高のアルバム。