基本的なコンセプトは、UK版と同じで、とある紙販売会社で働くKYなボス(マイケル)と、その部下の(平凡な?)日常を、モッキュメンタリーという手法(架空の人物、架空のストーリーをドキュメンタリー風に撮影する)で描いたドラマです。ドキュメンタリー風なので、BGMは一切なく、登場人物がカメラに向かって、社内を案内するように話しかけたり、インタビューに答えるようにカメラ目線で話します。それに慣れるのにちょっと時間がかかるかも知れません。
オリジナルUK版はシーズン2+スペシャル(たった14話)で終りですが、2009年現時点で、US版はシーズン5まであり、まだ続いています。アメリカのTVショーの特徴は、(Friendsなんか特にそうでしたが)シーズンを重ねてかなり長く続き、段々と歴史を刻んでいくことで、複雑で面白みのある人間関係が構築されどんどん面白くなっていく、ということです。
そういう意味では、確かにこのシーズン1から2までは、オリジナルのUK版と比べると物足りなく感じるでしょうが(きっとわざと、UK版を引き継ぐという意味でUK版と重なるエピソードも盛り込んでいるのでしょう)とくにシーズン3以降はやみつきになります!
UK版との大きな違いは、US版の方がもっと人情というか、優しさを大事にしているということでしょう。また、主要な登場人物もUS版の方が多く、UK版よりそれぞれの個性が細かく描かれ、それぞれの登場人物が裏主人公的に話を展開するエピソードもあります。
UK版のボスであるデイヴィッドは、本当に救いようのないほどKYで、腹黒なボスですが、US版のボスであるマイケルは、一応がんばって空気を読もうとしますし(それが裏目に出るのが面白いんですが)、時々すごく良いことを言ったり、やったりして、部下を本当に救うこともあります。(もちろん、デイヴィッドと同じで信じがたい悪態をさらす場面もすごく多いですが。。)部下にしても、US版の方が優しさがあります。
特に、US版はパムとジムの秘かなラブストーリーが胸にぐっときます。シーズン2までしかないUK版には出せない、複雑で味わいのある人間関係が描かれています。
このシーズン1のDVDだけ見る、というのであれば、むしろ見ない方が良いかも分りませんが、The OfficeのUS版をまるまる楽しむのであれば、シーズン1から絶対に見るべきです!シーズン3まで行けば、きっとUS版の大ファンになっていることでしょう!