ジャクソン5のメインボーカルとして弱冠10歳過ぎでスターの仲間入りを果たし、いきなりデビューから4作品連続で全米ナンバー1の曲を送り込んだ。そしてソロとしても全米1位のBENを筆頭にヒットを連発、10代で既にモータウンの大物という風格が備わっていた。
しかし、成長していくのとは裏腹に、声変わりによって可愛いマイケル像が崩れ出し、音楽活動を1から見直す必要があった。
そんな中、自身がダイアナ・ロスと共に参加したWIZという映画でサウンドトラックをプロデュースしていた巨匠クインシー・ジョーンズと運命的な出会いを果たす。
その後はモータウンからエピックへ移籍、ジャクソンズもエピックに移籍するが、第一弾としてクインシー・ジョーンズの全面プロデュースとなるこのOFF THE WALLが79年にリリースされた。
スタートから5曲目までディスコサウンドを入れたソウルの名アップテンポが立て続けに流され、ポール・マッカートニーやスティービー・ワンダーの提供したスローナンバーが続くという、実に手堅い内容。
シングルカットした4曲は全てベスト10入りを果たし、一枚のアルバムから4曲のベスト10入りを果たすということは、80年当時では前代未聞の快挙となる。しかも1枚目と2枚目のシングルは共に全米1位なのだ。
アルバムも最高位3位まで上昇、年間チャートでも上位に食い込み、トータルセールスは世界で2000万枚に達し、スリラーの一枚手前の作品としては充分過ぎる成果を収めた。スターからさらに成長を遂げ、スーパースター・マイケルの誕生である。