様々なアーティストがプログレッシブロックと言われてひとくくりにされているが、ジェントル・ジャイアントはその究極なのではないだろうか。多用される変拍子、不協和音、目まぐるしい曲展開、転調、次々と持ち替えられる様々な楽器、そしてあくまで叙情性あふれる親しみやすいサウンド。1曲1曲さらりと聴けてしまうのに、中を覗くとおもわず笑ってしまうほど凝りに凝っている。そして全員がテクニシャンマルチプレイヤーであるメンバーたち。彼らは真のプログレッシブロックであると僕は思う。
そんな彼らの作品の中でも最高傑作の一つ(彼らの場合ほぼ全作が傑作である。)であるのが本作。僕は個人的には本作、そして次作「In A Glass House」が最高傑作だと思う。
彼らを代表するスーパーテクニカルインスト「The Boys In The Band」、得意の4声コーラスが大活躍する「Knots」、目まぐるしい曲展開に圧倒される「Raconteur, Troubadour」、彼らのサウンドがハードロックを基調にしていることがわかる「The Advant Of Panurge」、「Cry For Everyone」、弦楽器が美しい「Dog`s Life」、あまりにも美しいバラード「Think Of Me With Kindness」、ジェントルジャイアントらしい変さ爆発の「River」と全曲必聴の大傑作。プログレバンドにありがちな大曲や精神性などが無いところもいさぎよい。