HEVIAといえば、電子バグパイプを使用し、伝統的なケルト音楽と現代音楽を
見事に融合させた音楽を作り出すことで欧州を風靡したアーティストであるが
4枚目となる本作では、民族的な色合いはより一層薄れ、変則的なコード進行を
多用するスタイルはもはや現代音楽の一部にバグパイプを使っているに過ぎない
という様相を呈している。
この作風の変化を「進化」と受け止めるか「脱線」とみるかは好みが分かれるところだろう。
もともと民族と現代両方の絶妙なバランスこそがHEVIAの持ち味だという人からしてみれば
この作品は飛躍しすぎだろうと思うかもしれない。私も聴いてて最初は違和感を憶えたが
彼の中で、民族と現代の融合という作業はもうやり尽くしていて、その先のステージに
進んだのかもしれないと思って聴くと世界が広がった感じがした。
Obsessionの意味を辞書で引くと「妄想」「固定観念」などとある。
既存の枠を取り払うという意味がやはり込められているのかもしれない。