私的には待望のOVA新シリーズだったのですが──いろいろと残念でした。
まず、アニメ本編。
シナリオが、イマイチでした。ゲーム版「ダンジョントラベラーズ」のヒロイン総登場は嬉しいのですが、やはりぞんざいな扱いのキャラが多く、結局メインで活躍するのは人気上位のキャラばかりになってしまっています。商品である以上仕方のない事ではありますが、長期シリーズなのですから、もう少し不人気キャラをフォローしてあげて欲しかったです。
そしてやはり、30分弱の尺にこれだけのキャラを登場させると、それぞれの登場場面を描くだけで精一杯で、ストーリー全体が有機的に繋がっていません。その結果、ラストも盛り上がらないまま終わってしまいます。これならばゲームの各イベントシーンを、ダイジェストで構成した方が楽しめたように思えます。
ちなみに今回のエピソードは肌色的なサービスカットが多いですが、「OVAうたわれるもの」のようには見せてはくれません。この差は、一体何なのでしょうか?
次に、作画もイマイチです。これまでのOVAシリーズで作画監督を務めていた柳沢まさひで氏、桂憲一郎氏、加藤やすひさ氏の3氏は退任しており、柳沢氏はOPアニメの作画監督、桂氏が本編に原画で参加しているだけです。作画の評価は視聴者それぞれの好みが大きな要因となるので個人差はあるでしょうが、私としては作画のみでは☆2つです。
しかし、OPアニメはとても気に入りました。ノンクレジット版が主題歌CDに付くDVDのみ収録ってのは、かなり残念。
そのOP&ED主題歌、そして挿入歌はとても気に入っています。ただ挿入歌である「七色のヒカリ」は、本編で流れる際の音量も小さく、場面もそんなに良くないのでこれも残念。
ディスク仕様は、画質や音質は問題ありませんが、今回はオーディオコメンタリーもなくなってしまい、特典映像と称されているショートストーリーも実質本編に続いているものなので、おまけ要素が全く無く、これも残念。メニュー画面も、そんなに出番は無い仕様ですし。
CDも、「七色のヒカリ」唄入りとインストの2曲だけで、やはり残念。
パッケージ仕様は、BOXがPS3「WHITE ALBUM」やPC版「愛佳でいくの!!」の初回限定版と同じ形状・サイズになっていますが、主役であるディスクはCD2枚用ジュエルケースに収められており、ジャケットシートも2つ折で「七色のヒカリ」の歌詞の掲載のみ。かなり安っぽい印象です。
また、BOXの外側に商品説明が書かれた帯が付いており、この紙が保管しにくいので(BOXにぎりぎり入らない大きさ)、これまた残念。
布ポスターは、私はあまり興味はないのですが、一応。パッケージに紹介されているイラストにはこれみよがしにクリティカルな部分が隠されていますが、実際のイラストにはその部分は描かれていません。紳士諸君は、失望しないように。
総じて、コレクターズアイテムとして割り切ってしまえばそれなりの商品ですが、作品そのものにこだわる方は、レンタルなどで確認してからが無難な出来です。もちろん、作品そのものは嗜好品ですから人それぞれ評価は違うでしょうが、ラブコメ好きな私にとっては、ラブコメ成分がずいぶん減ってしまったのがやっぱり残念なのです。ゲーム版原作はもちろんRPGですが、イベントシーンはきっちりラブコメしていたわけですから。
幸いと云うか、Vol.2が発売延期になったので、次巻のクオリティに期待したいと思います。
で、次巻に羽根崎美緒は登場しますかね? 登場するとしたら、ジョブは魔法遣い系? それとも“声”を使うからメイド系? だけど本当に登場したら、またイルファさんが拗ねてしまうかも……。