久しぶりのアルバムについて言えば、「終わり」をすごく意識しているなぁと感じました。
今までの自分的SOULSETのイメージは、モラトリアムというか、永遠に続くかに思える若者の気だるさのようなものが、ループサウンドと相まって、うまくにじみ出ている感じだったのですが、今作ではそう言ったものがほとんどありませんでした。それは良い悪いではなく、ソウルセット的でありながらも、今までとは何かが違う。リズムのせいなのか、焦燥感にかられるような曲が増えました。
ビッケの詩はほぼ全ての曲で「終わり」や「果て」という言葉が出てきます。もしかしてこれで彼らは終わりなのか?
というか、5年ぶりのアルバムはもしかしてラストアルバムなのか、という不安が浮かびます。
このアルバムのタイトルでもある「OUTSET」は文句なく名曲です。約8分の大作ですが、迫り来るものがあります。3人が、その全てをぶつけているオーラのようなものが本当に伝わってきます。だからこそ、このまま燃え尽きてしまうのではないかと焦ります。
ところが、アルバムタイトルは「OUTSET(始まり)」です。
じゃあ、彼らにとっての「終わり」とは何なのか。それは「目的地」なのかなと自分は思います。彼らは「終わり」を意識することで、今までの曖昧さから抜けて、向かうべき道(のようなもの)が定まったのかなと思いました。
ジャケット内のイラストも、3人の登山者が雪山の頂上を目指して歩き始めた絵が描かれており、彼らはまだ登山道の入り口に着いたに過ぎないのだと思います。(そう思いたいです)
モラトリアムを脱した彼らのこれからを、自分もまだ追いかけたいと思います。