普通のFPSでは満足できないミリタリー好きからコアな人気を博している“ミリタリーモノ”FPS。
プレイヤーは米軍海兵隊のリーダーとなり、3名の部下を率いて『スキラ島(架空の島、設定上は日本の北にある)』の覇権を巡る戦争でただ黙々と任務をこなしてゆくことになる。
このゲームの最大のウリは“リアルな戦場”をいろいろな方面で演出している点。
通常のFPSでは歩兵同士の交戦距離がせいぜい50メートル以内であることが大半だが、このゲームはおおむね300メートルから、つまり自分の持っている武器の最大有効射程に入った時点で交戦距離となる。これは敵も同様で「どちらが先に相手を見つけるか=先制攻撃するか」が全てと言っても過言ではない、索敵がこれほど重要なFPSもマレである。
ダメージ判定もなかなか凝っており、脚にダメージを受ければ移動速度の低下、腕にダメージを受ければ銃の手ブレの増加、頭部なら即死or運が良くて視界がぼやけるなどのマイナス要素が存在する。当然体力もかなり低めの設定で、運が悪ければ何もできずあっさり死ぬことすらある(仲間に衛生兵がいるので、治療を指示すれば回復できるが)。
さらに、難易度設定次第でTV画面上に表示される情報量が増減するのもユニーク。最高難易度だとTV画面は本当に自分の視界のみになったりする(使用武器や残弾数、方角や移動指示マーカー等が表示されない)。
もちろん部下に指示を出すことが可能で、かなり細かな命令を隊員個別に出すことができる(移動地点を複数指定して移動しつつ敵に向けて制圧射撃、など)。他にも航空支援や艦砲射撃での支援を要請することも可能だったりと、米軍海兵隊リーダーの気分を十分に味わわせてくれる。
ただ、全体的に作りが荒く、細かなバグ(武器切替が正常に行われないetc)やグラフィックの問題(ポリゴンの荒さでリアル感が損なわれる)、かなり高めの難易度、そもそもマイナー過ぎてオンラインも過疎気味…と難点も多い。
上記の悪い部分を許容でき、尚且つ「ワンマンアーミーでヒーローになるFPSはもういい、戦場で泥まみれになるちっぽけな一兵士を演じたい」という方にのみおススメのFPSである。