the pillows、1年4ヶ月振りのニュー・アルバム「OOPARTS」。
今年のピロウズは20周年で常にライブやリリースに追われていたが、これがその集大成であると思う。
彼らの敬愛するバンドとの対バンツアーや、
先日の武道館での記念碑的な公演を経て、再び新たなスタートを切る為のアルバムである。
歌詞の内容もそれに従って今までの自分達を俯瞰するような詞や、決意表明のような言葉が並んでいる。
オーパーツ、というタイトルにも彼ら自身の誇りが現れているように思う。
そしてそんな節目に出すにはピッタリの素晴らしいアルバム。
今作は最近の分かりやすいギターロック路線ではなく、全体的にオルタナ路線で本来のpillowsらしい仕上がり。
全10曲なのでボリューム的に少ないか?と思いきや、
なかなかに厳選された楽曲が並んでいるので個人的には満足な聴き応えだった。トータルタイムは40分を切っているのだが、それ以上に感じる。
一曲目の「Dance With God」の時点でこれだ!って雰囲気が漂う。
これぞthe pillows!と言える王道のオルタナチューン。メランコリックでありながらギターはざらついている。
二曲目「YOUR ORDER」のご機嫌なロックンロールっぷりも気持ち良いし、
ドラムの音が印象に残る「Melody」、爽快感に満ちた「Lemon Drops」、続く「FOXES」も久々にハードさを内包したロックチューンに仕上がっている。
前作のような勢いでグイグイ押していくタイプではなく、むしろ緩急を付けてじっくり聴かせるアルバムになっていて、
ハイライトと言える「雨上がりに見た幻」の後に軽めのロックチューンが2曲続くのも面白い試みである。終わり際はサクッと締め。
最後に、このアルバムは全体を通して凄くみずみずしい。年齢を感じさせない。山中さわおのセンスはやはり同年代の中では圧倒的に若い。
これを受けてのツアーもすぐスタート。つくづくワーカホリックなバンドである。21年目からも、よろしく。