長年愛用してきたDATが動かなくなった。修理依頼すると、もう部品も無く対象外だと言われた。MDも調子が悪い。いつの間にか回転する録音機器は絶滅状態だ。ディスクマンの電池も入手が難しい。仕様が無いので、音がいまいちだと見捨てていたiPod5世代目を強大なディスクと見立てて使用することとした。iTunesからだとボリューム調整がありコンピュータの内部DACを介するのが嫌だし、もちろんiPodのイヤフォン端子からの出力も使いたくなかったから、ND-S1000の評判を見て購入を決めた。データは全てAppleロスレスで入れていたのだが、再生してみると思ったより音は素晴らしかった。ただ「響き」や「広がり」がもう一つで、原盤のCDと概ね遜色はないがこの点に不満が残った。また、妙に低域も協調気味だった。そこでいい加減なラインを止めてデジタル同軸ケーブルをオーディオテクニカ製に交換。少ししっかりした感はあった。位置づけはCDチェンジャーかなと考えたが、たまたまiPhone4Sに機種交換することになったので同じデータをこちらで聞いてみた。びっくりした。とても良い。CDと少しニュアンスは違うがこれはこれという感じだ。iPod、iPhoneともに同じAppleの製品だが内部からのデータ取り出しの構造は違うのだろうか。というわけでiPodも個性の違いと思って、これを出かけるときは持ち出すようになった。カセットやCDを持ち歩かず、これ一つをいつも携帯して車などあれこれと再生機に接続する生活に変わった。