ゲリラの長・ワイパーに焦点が当てられた一冊。
故郷を奪還する為に己を、そして仲間をも省みない彼の信念には
文字通り“鬼気迫る”迫力があります。
故郷を奪われた過去が生んだ、拭いようがない禍根の深さは彼を鬼と変え、
鋼の意志と引き換えに狭窄してしまった視野は、島に踏み入る余所者を全て敵と認識することとなり。
恐怖政治を引く無法者の神・エネルと、彼を狙うワイパー達、
そして黄金を狙うルフィ一行の三つ巴の戦いが繰り広げられます。
ワイパー一行の戦いにギャグ要素は全くなく、空島以降に見られるギャグ折込バトルはこの巻では少なめです。
粗忽者の神官・ゲダツとチョッパーの戦いも、ゲダツの無意味な顔力のせいか、内容以上にシリアスに感じられることでしょう。
個人的に空島の戦いを描いた巻では一番好きな巻です。燃える戦いが多い。
なお、以降の戦いでゾロの得意技となる“煩悩砲”、初披露の巻でもあります。