BONNIE PINKは昨年秋から冬にかけてLA、ロンドン、スウェーデンと世界を駆け巡りレコーディングをしていましたがそのアルバムがついに完成しました。
タイトルの「ONE」はそんなさまざまな街でのさまざまなミュージシャンとの共演をひとつにまとめあげた、という思いがこめられているそうです。
すでにシングルで発売されている盟友Burning Chickenとの共作「鐘を鳴らして」「Happy Ending」は切れ味の鋭いギターが印象的な軽快なロックンロール。
Martin Terefeとの共作「Joy」は聴けば聴くほど味がでる淡いモノトーンの水彩画のような曲です。
BONNIE PINKは本来、英米のロックを自分のルーツに持つ人で、すべての曲で作詞作曲を手がけ楽器や英語も自由自在に操る、という姿勢が他の日本のシンガーとは一線を画しています。
また、BONNIE PINKのバックバンドがいかにうまいかは、LIVEにいくと本当に良くわかります。凝った演出は一切なく、シンプルなバンドの音で勝負する、という潔い姿勢がひしひしと感じられるのです。
「ONE」にはここから新たな一歩を踏み出す、というBONNIE PINKの思いもこめられています。BONNIE PINKにとっての音楽とは自分探しの旅にほかならず、「うまい話や恋は一瞬で消えて、でもつかんだ感触だけはなんでいつまでも忘れないんだろう・・・」(Happy Ending)
といった歌詞のなかに聴き手も自分自身を見つけて、BONNIE PINKとともに自分探しを続ける・・・
そんな一体感を持つことができる、BONNIE PINKは素晴らしいアーチストです。
ちなみに初回盤につけられたDVDの「Last Kiss」はBONNIE PINK最高の必殺バラードで初めての映像化なので、ファンにはうれしい限りです。
追記
全曲怒涛のPOPソングでこれはBONNIE PINKの最高傑作でしょう。
シングル曲も違和感なくアルバムに調和しており、逆に言うとどれがシングルでもおかしくないくらいの出来です。
特筆すべきはやはり脇を固めるミュージシャンの演奏が実にうまいことです。
個人的にはMartin TerefeがBONNIEの繊細さを良く引き出していると思います。
「鐘を鳴らして」の英語バージョン「Ring A Bell」は最高にかっこいいロックン・ロールです。昨年日本語版が出たときはファンの間以外ではほとんど話題にならなかったのでこれを機会に再評価されてほしいです。
初回版は前作同仕様の紙ジャケですごくおしゃれなのでおすすめです。