ボニーピンク、記念すべき10作目を数えるオリジナル盤となる本作は、
まさしく彼女というアイデンティティーだからこそ辿り着けたネクストレベルのクオリティ。
一貫したカラーや、イメージを貫きつつ
(そしてそこが、ボニーがリスナーに対し与える安心感、言わばボニーを好きでいれば間違いない!みたいな。)
数多くのプロデューサーやミュージシャンとの共演を始め、
なにげに多様な表情を、いくつものトライアルを通し発信してきた訳で。
毎回毎回、自分の魅力的な見せ方を作り上げていくのが上手な人だなぁっと言った所なんですが、
一方でどこか煮えたぎれなさ、どこか昇華しきれてない要素も多々あったかと思います。
勿論その時々の彼女の、その瞬間の表情、は、うまく収められてはいましたし、
あれやこれやと好きなナンバーやアルバムを思い浮かべれば、数多なんですが。。
結論から言ってしまえば、この「ONE」。まさにタイトルが示唆的ですが
これまで得てきたコト、学んできたコト、昇華してきたモノ、武器として身につけてきたモノ
など、あらゆる彼女の引き出しが、こうして見事に一枚のアルバム作品として、身を結んだ!という感じ。
そして本作があまりにもナイス過ぎたからこそ、旧作たちの若干のアラが見えちゃった、という
全く持って真に贅沢な話。
それだけの、より進化した魅力が炸裂した一枚となっているかと、思われます。
とにかく一定の体温で突き進む、非常に耳心地のよろしい世界観、温度感をキープしつつ
実にあらゆるタイプのナンバーが揃い踏み。
ラヴァーズロックのビートを導入したアンニュイな「フューシャ」や、
打ち込みを多用しつつも、さわやかな人肌感もきっちり残す「秘密」、
シンプルなメロディーと、派手さや高揚さのない展開でありながら、どこかドラマチックな「妄想LOVER」
といったナンバーからだけでも見て取れるはず。
まさに適材適所で発揮させる、彼女のアイデアの宝庫の賜物!
また、ミュージックビデオと、ライブ映像を収めた同梱のDVDも魅力的!
女優'貫地谷しほりの瑞々しさが際立つ、切ない「Joy」や、クリスマスライヴも最高!
そんな見応え十二分のDVDも含め、
こうして、ボニーを好きで良かったと思わせる作品が、また一枚増えた訳です。
(ただ、ちょっと「鐘をならして」は浮いてるなぁ〜やっぱ。。)