主題歌「Gunfight at the OK-corral」を歌うフランキー・レインのアクの強い歌声が、
強烈な存在感を放つカーク・ダグラス演ずるドク・ホリディの風貌と何故か重なる。
同じOKコラルもので「荒野の決闘」を詩情あふれる名画とすると、これはその対極にある「これぞ西部劇」というべき娯楽傑作である。
バート・ランカスターがまともな正義漢としてのワイアット・アープを演じているため、
どうしても訳ありすぎのカーク・ダグラスに喰われ気味である。
やはりバート・ランカスターには、「ヴェラクルス」のような豪快なワル役が似合う。
いずれにしても、ファンには堪らない何とも豪華な二大スターの競演である。
この二人の友情が、本作の太い縦糸となって物語は展開する。
浪花節は、なにも日本だけのものではないのだ。
決闘が終わった翌朝の、二人の別れのシーンがいい。
男の別れは斯くあるべし!
「荒野の決闘」でクラントン一家の末息子ビリーを演じていたジョン・アイアランドが、ここではリンゴー役でやや出世。
そして本作ではそのビリー・クラントンを、あのデニス・ホッパアーが、実に初々しく演じている!
「スピード」などの憎らしい変態気味の悪役でしか彼を知らない人は、是非見比べてほしい。
誰にでも、みずみずしい青年時代はあるのだ。
マカロニウェスターンなどが西部劇と思っている若い人たちには是非とも観てほしい。
ジョン・スタージェス監督の、これぞ本家本物の西部劇である。