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システムやルールは作っても、それを実行する人が変わらなければ何も結果は変わらない、という意味だ。コンサルタント導入において、時にこの言葉のような現象が起きる。
この「OJTでいこう!」は仏の作り方というよりも、魂の入れ方に注目したカイゼン指導書であると言える。
基本的な「分ける」「捨てる」「測る」「決める」「見せる」という5つの作業を通じて、カイゼンの魂の入れ方を示しているのである。一般的なカイゼン指導書にあるような、動作経済の原則や、原価管理などについてはそれほどページを割いていない。しかし、そこが逆に良い。シンプルな言葉な分、「うんうん」と頷いて読める。明日からできそうだ!と思える。
個人的に気に入っているのは、2章から始まる「実例」の章だ。トヨタのカイゼンを、他の企業に導入していく、そのあらましが描かれている。
もちろん、例の中には「ちょっとうまくいきすぎじゃないですか?」という部分もある。それでも、現場の意識が変わっていき、最後は感謝と自信を得て幕が引かれる様子は、やっぱり読んでいてジーンと来るものだ。
1時間あれば読める本なだけに、何度か読んで、次に自分がで実行できるようにしたい。
また、作中に出てくるOJTソリューションズ(株)の構成人員は、トヨタの古参作業者と、リクルートの若手の組み合わせらしい。彼らの様子を見ると、高年齢労働者と、若年労働者の理想の関係 - 「オヤジとムスコ」 - がちょっと見えた気がした。
企業組織の変革はこの10年世の中の企業がこぞって導入してきた成果主義型人事システムでは成し遂げられず、「愚直な現場での人材育成ーOJT」の実践こそがその有効な手段であるというメッセージには共感する読者も多いだろう。さらにこのOJTソリューションズという会社が行っているサービス事例のレポートは生々しく説得力がある。
読み終わったあと、感じたのは、童話の「青い鳥」の一番大切なものは世界中を探し回った挙句、自分の身近なところにあったという爽快感と新たな勇気である。
企業経営者や企業変革、人材育成に悩めるビジネスマンにお奨めの一冊である。
企業組織の変革は、この10年間世の中の企業がこぞって導入してきた成果主義型人事システムでもたらされるものではないという著者のメッセージに共感を覚えるビジネスマンは多い。しかしそれが「愚直なまでの現場の実践による人材育成ーOJT」によってこそ成し遂げられるという当り前の結論には、陳腐ささえ感じてしまう。
ところが読み進めるうちに、この会社が成し遂げているソリューションの実例の生々しい説得力に、思わず快哉を叫びたくなる。まるで「青い鳥」と同様に、一番大切なものを求めて世界中を旅したあげく、自分のすぐ足元にあったことを発見したような「救い」すら覚える。
企業の経営に携わる多くの悩める日本の経営者・ビジネスマン諸氏に是非一読をお奨めしたい。
日本再生を訴える書籍ではないが、著者のメッセージを素直に受け入れられれば、勇気を取り戻せる人が多いのではないだろうか。
著者は、「変わること」を成し遂げるために必要なことを上記のように... 続きを読む
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