岡田史子は、わたし好みの端正な絵を描く人ではありませんし、そして、どこか暗い影のある画調で、しかも、どちらかというと、それほどいわゆるストーリーテラーではありませんし、さらに、今ではほとんど読まれなくなったというか、知る人も少なくなったマイナーなマンガ家です。
では何故読むのかというと、それは彼女のマンガには、何かしら自分を鏡で見るような、いえ、まさか私はこんなには打ちのめされてはいないわ、と拒否したくなるけれど無視できない、もしかしたら、これが私の本当の姿かもしれない、と真に迫って来るものをザワザワと感じるからです。
以前『ガラス玉』(1976年)と『ほんの少しの水』(1978年)も再読して感慨深いものを得ましたが、今回は急に『ダンス・パーティー』(1979年)を読みたくなって、小6以来ほぼ14,5年ぶりになつかしく耽読しました。
古い雑誌が好きな私は、小学生の頃から様々な分野の昔の雑誌を探索する中で、マンガ誌だけは切りがないのであらかじめ断念しようと決意していましたが、ただし、どうしても「COM」と「ガロ」だけは捨てがたく、密かに創刊号から終刊号まですべて蒐集しました。
収拾がつかなくなって困ってもなんのその、名立たる才能あるマンガ家たちとの出会いに恵まれたのは、あとあと血眼になって捜す手間が省けたというか、収集の苦労が報われたというか、ともかく両誌はものすごい宝の山でした。
・・・白戸三平、佐々木マキ、滝田ゆう、永島慎二、つげ義春、林静一、矢口高雄、ますむらひろし、水木しげる、やまだ紫、辰巳ヨシヒロ、丸尾末広、しりあがり寿、石森章太郎、とり・みき、松本零士、赤塚不二男、つのだじろう、藤子不二男、青柳裕介、竹宮恵子、諸星大二郎、長谷川法世、宮谷一彦、西岸良平、真崎守、吾妻ひでお、樹村みのり、などなど・・・その中に、岡田史子がいました。
そういえば3冊しか彼女の作品集を持っていなかったので、もっと他に何かないのかなとか思って検索したら、信じられないことに、なんと2005年の4月3日に55歳で亡くなっていました。
・・・とてもショックで悲しみに暮れています。