シカゴのスタジオ22作目、ホリデー3作目にあたる新作。
プロテスト的風刺をブラス・ロックに乗せロック界の最高峰に君臨した70年代、78年には
音楽的中心メンバー、テリー・カスを世間が震撼する事故で失い、低予算で売れる音楽だけを
強いるレコード会社の横暴によりその音楽性をねじ曲げられた魔の80年代以降と・・・長寿バンドの
宿命でもある紆余曲折を経たものの40年以上に渡りロバート・ラムを筆頭に創立メンバー4人が
不動なのには驚かせられる。
・・・でこの新作、過去2作でも証明されたようにクリスマス・ソングの形式的なおざなり感は
微塵も無く、長年において培われたシカゴ・サウンドのもち味がフルに凝縮されたすばらしいアレンジ
で単なるホリデー・アルバムと切捨てするのは実に勿体無く、オリジナリティ溢れるれっきとした
新作と考えて良いのでは・・・。
ポール・マッカートニーの曲をきらめくブラスとドリー・パーツンをデュエット・フィーチャした
オープニング、T−3, アメリカと共にアコースティックに仕上げたトラデッショナル・ソング、
T−10, スティーヴ・クロッパーをフィーチャの新作オリジナルの1曲、等と聴き所も多様。
歯切れ良く明るいブラスと艶やかに歌い上げるバラード !!
全14曲 約51分 たっぷりコンテンポラリーなシカゴの世界。