もし、初期ジェネシスの最高傑作を選べと言われたら、自分は選ぶことなどできない。何故なら、皆さんお察しのとおり、ピーターさんがいたころのジェネシスの作品は全てが最高傑作と言えるぐらい素晴らしいからです。しかし、もし一番好きな作品を選べと言われたら、自分はこの作品を選びます。この作品から、ハケットさんとコリンズさんが加わった、その事が非常に大きいです。ここから、ジェネシスは大きく飛躍するのです。一曲目は本当にヤバいですね、美しいアコギのイントロから始まり、徐々に徐々に盛り上げていく曲構成は圧巻ですね。本当に無駄がない作りと言うんですか。特に中間部での、ハケットさんとバンクスさんとコリンズさんの絡み合いはカッコいいですね。美しさと激しさを見事に同居させた本当に素張らしい逸品です。そしてこの曲を聞けばジェネシスがどれだけ凄いバンドかわかるんじゃないでしょうか。そして、他の曲も素晴らしいんですね、これが。コリンズさんのヴォーカルが光る小曲の二曲目。怪奇的で面白い三曲目。最後のバンクスさんのキーボードが泣ける四曲目。キャッチーな五曲目。またまた美しいアコギの小曲の六曲目。そして、極めつけに美しい七曲目 (マイクさんのベースがいい感じ)。本当に一曲一曲の並べ方も最高で、アルバムとしての完成度も高い。そして何よりこの空気が一番なんですよ、全編通して感じられるこの空気感。言葉で表せない何かがここにはあるのです。ジェネシスだけでなく、70年代のバンド( クリムゾン、イエス、フロイド、サバス、ツェッペリン、タル、GGしかり )は自分の空気ってものを持っていたんですよね。現在世界に溢れ出て来る音楽はこの空気を持ってない、だから何かが引っ掛かって、心も動かされないんですよね。70年代ロックは本当に味わい深いですよね〜、本当最高だな〜。