世間では、オシムさん、既に過去の人としてあまり口にしなくなった。W杯前にはこき下ろされていた岡田監督が見事な結果を出したからなおさらだろう。あれで失敗していたとしたら、「やはりオシムだったら」というトーンもあったと思うのだが、ある意味現金なものだ。その後を受けたザックさんもこれまた見事としかいいようのない成果を上げている。
しかし、オシムファンは多いはず。CMに登場し続けているのもそのせいか。W杯期間中もオシムさんはどう言っているだろう?とずっと気になっていたが、一部のCSの番組などを除くと、ネットなどでも手軽に入る情報はなかった。というわけで待望の一冊だった。
いちいち頷ける、あるいは感心するコメントばかりで、さすがである。勉強になる。なるほどなるほど。予想も相当的確に当たっている。岡田さんもよく頑張ったと思うが、それにザックさんにもますます期待はしたいが、それでもオシムジャパンの完成型は、それはやはり見たかった。
髪の毛1本からも血液型がわかるそうだが、この人、全身サッカーでできているような、細胞一つ一つがサッカーというものがにじみ出てくるような人だと思う。写真も魅力的で雑誌ならではの味わいがあるし、オシムさんのサッカー観と、それに劣らず魅力的な人間像を堪能できるお得な一冊である。