プロレス雑誌が発行している追悼号などと比べてちょっと距離を置いた感のある内容です。
編集後記を読むと分かりますが、普段プロレスに関わっていない記者が編集していますので、
週プロ、ゴングあたりでずっと三沢を見てきた人間にとっては新鮮に感じる部分があります。
一つはNumberらしくスポーツノンフィクションになっていること。
プロレス(誌)紙は基本的に書き手の考えなどはほとんど出てきません(感想文って言われちゃいますネ)し、
それをやっちゃうと色々と問題になるわけなんですが、
ところどころに書き手それぞれの考えが見え隠れするのでそれがものすごく新鮮。
どっぷりつかった人間の感情バリバリのものとは違うクールさもいい。
もう一つは写真。
三沢の写真は借り物が多いんだけど、インタビューをした選手や関係者の写真がいい!
さすがNumber!スポーツグラフィックというだけのことはある!
小橋、彰俊、川田、仲田龍&和田京平(よく横に写真を並べたもんだ)、田上、秋山あたりは
いかにもNumberっぽく撮られていて客観的な事実として彼らの言っていることとらえる事が出来るのが新鮮。
プロレスファンとしてはNumberが追悼号を出してくれたことが純粋にうれしい。
プロレスってどこまでいってもマイナーだし自分たちもちょっとすねているところもあるけど、
Numberみたいな雑誌がきちんと取材をして1冊の本としてまとめくれたのはゴールデンに復活したのと同じぐらいうれしい。
三沢さんだからここまでしてくれたと思うし、本当に三沢さんを追悼する気持ちが表れているんだと思う。
ようやく気持ちの整理がついてきたころに出されちゃうとなかなか辛いものもありますが。
「オレ的には追悼号を出してもらって嬉しいってのは正直あるよね」
とか天国の三沢さんは言ってるんでしょうか・・・。