1982年のワールドカップサッカーから海外のサッカーを数多く見て来ましたが、その中でも最も面白かった試合だと今でも思っています。当時サッカーのスーパースターであったジーコやプラティニ、ブラジル黄金カルテット、若き日のパパン(この試合では出場しません)など出場選手もさることながら、事実上の決勝戦と言われた息を飲む攻防に目が離せませんでした。1986年のメキシコ大会はとにかく暑く(この大会から試合中の飲水がはじめて可能になった?)、高所のサッカー競技場、酷いグランドであったため、欧州チームは全くといっていいほど動けず、本来の半分の実力しか出せなかった大会です。対して南米チームはこのような環境を得意とし、パスサッカーが思うように出来ていたと思います(もちろん暑さの中、ディフェンスのプレッシャーがほとんどありませんが)。そんな中唯一といっていいほど、互いの持ち味である流れるようなパス回し(特にジーコのスルーパスは神業)で、試合が途切れることがほとんどなく、疲労困憊になりながらも這ってでも攻めていく姿勢が感動を呼びます。もちろん劇的なPK戦もこの試合の醍醐味ではありますが、自分としては、お互いの持ち味をすべて出しあった死闘とも呼べる撃ち合いに今でも感動し、この試合を超える試合は未だに無いと思っています。