1981年、イギリスの叙情派プログレバンド・CAMELの9作目です。
「ヌードの物語〜Mr.Oの帰還」は、個人名は挙がっていませんが、
旧日本軍・陸軍少尉・小野田氏のことと思われます。
小野田氏は、、終戦したことを知らずに、終戦後もフィリピン・ルバング島に潜伏、
太平洋戦争終結から29年後に、帰国を果たした方です。
(ジャケットに富士山がありますよね。)
アルバムでは、Nudeという名前になっていますので、Nudeと書かせていただきます。
このアルバムでは、Nudeの「徴兵以前の生活」から、「徴兵」「島への上陸」「帰還」「新たな旅立ち」までを、描いています。
明らかなコンセプトがあるせいか、吟遊詩人的なCAMELよりも、映画のサウンドトラックのような印象があります。
また、インスト曲は、ラティマーのギターよりも、Keyの方が印象的です。
ただ、このアルバムの中の、ヴォーカル曲は、本当に素晴らしい歌詞です。
藤原義彦氏の対訳からの引用ですが、
「けれど私は、忘れません。生きるために、自由のために、いのちを奪ったということを」(Drafted / 徴兵の時)
「帰ってきて下さい、お願いです、みんな心配しています。
帰ってきて。お願い。みんなあなたが心配です。みんな...」(Please Come Home)
このような歌詞を、CAMELらしく、たんたんと紡ぎだしていきます。
主観の入った感情的な歌唱ではなく、あくまで、たんたんと。。。
押し付けがましさが無い分、いろいろと、感慨深いものになります。
音楽作品として「素晴らしいだけ。。。ではない」アルバムです。
日本人なら、一度、聴いていただきたい作品です。
戦争を前にした「1人の人間(Nude)の心情」、「Nudeの周囲の心情」。。。
。。。カケラでもいいから、少しでも理解するべきではないでしょうか?
特に現代の日本人は。。。