ジェイが最も尊敬するアーティストの名を題したこのアルバムは、『ショパン』 というテーマと『11月』 という季節感が
随所に織り込まれた、風雅漂う秀作。既に中華圏ではダブルミリオンを売り上げている。
1曲目 『夜曲』の美しいイントロから引き込まれ、耳は至福に満たされる。
2曲目、3曲目の音作りも非常に趣向が凝らされていて、どんなテーマでもこれだけ質の高い楽曲に創りあげてしまう
才能には今さらながら感心する。
ヴォーカルの魅力、メロディの美しさと編曲の上手さにはただただ唸らされるばかり。
素晴らしいのは当たり前、捨て曲ゼロがお約束、のジェイのアルバムに寄せられる期待は非常に大きく、
「斬新さに欠ける」「ジェイらしさがなく物足りない」といった声も聞こえる。
確かに、前作 『七里香』 のような遊び心は控えめで、これまでのアルバムと比較すると衝撃度は低いかもしれない。
けれど、これだけの楽曲をそろえたアルバムを、仮に他のアーティストが出したとしたなら、大事件である。
その位、全体の完成度は高く充実している。
初回生産限定盤付属のMVでは、一つ一つが絵になる「髪如雪」や 冬のニューヨークで撮影された「夜曲」 の
美しい映像を楽しむことができる。
日本版のみのスペシャルインタビューも入っているということなので、既に台湾版・香港版を持っている
ファンにとっても価値があるかもしれない。