77年発表の7作目。ワーナー移籍第一弾。このグループの代表作は『シェラザード』というのが定説ではあるものの、ワーナー時代の3作の方が親しみやすくて楽しめる。この時代の彼女らは徐々に洗練され、コンパクトにポップになっていく様が垣間見れるが、これを衰退と見るか進歩と見るかで評価は大きく分かれるだろうが、この時代の楽曲のクオリティは非常に高く、最初に聞く一枚としては次作の『A SONG FOR ALL SEASONS』や次々作の『AZURE D'OR』は絶対のお薦めだと思う。この作品は移籍前の残り香のようなクラシック色が強い作品であり、重圧で聞き応えは十分。それでいて以降のポップな要素も強く出ており、ある意味でおいしい処取りのような作品である。しかしながら、個人的にはルネッサンスの作品では比較的聞くことの少ない作品ではあった。それが01年の彼女らのライヴを体験してからは評価が一転、大好きな作品の一つになった。ライヴで演奏されたこのアルバムの曲の素晴らしさは言い表わすことは本当に難しい。もちろんスタジオ録音のアルバムも素晴らしい出来だが、その一端を表しているに過ぎないと思う。
合唱隊やオーケストラを贅沢に使った1.にしてもそれらの装飾がなくても十分感動的だった。
大作主義にこだわった最後の作品であり、重圧でスケールの大きいドラマチックな作りで、特にライヴ映えのする曲を含んだ傑作アルバムだと思う。