松宮恭子さん・笠原弘子さんのコンビによる作品です!
「海沿いの緩やかな丘を登ると,古びた白いホテルがありました。
重い荷物を下ろして,わたしはほっとため息をついたのです…。」
そんな,笠原弘子さんのモノローグから,今回の旅は始まります。
「旅人・笠原弘子」を通して僕たちが出会うのは,‘懐かしさ’,それとも‘後悔’でしょうか…。
あなたが,今,過ぎ去った青春の日々を悔恨を込めて振り返りたいのなら―
まずは,『room NO7 セシルのいた夏』はいかがでしょう。
(過ぎ去ってしまったのは‘夏’という季節なのか,‘正直な自分’なのか…)
次に,『room NO9 同窓会のフォト』ものぞいてみてください。
♪そして君が幸せであればいいと
今は心からそう思うよ
僕のそばじゃなくても
会えてうれしかったよ♪
(今の自分に言える科白だろうか。時がたてばきっと…)
最後の部屋は『room NO11 Nostalgia』―
ここで僕たち「客」は,現実世界に戻ってきます。
様々な想いを抱きながらも,今夜はぐっすり眠れそうですね。
♪どんな強い風にでも
顔をあげて行ける
だって胸の奥で照らし続ける
Nostalgia…♪
さあ,明日は,新たな旅立ちです。
毎度ながら,松宮・笠原コンビが織りなす世界には,どっぷりと浸かってしまいます。このアルバムの発売は1998年ですが,今でもその世界観は色褪せていません。作品のクオリティの高さを示すものと言えましょう。
―ホテルの玄関を出て,しばらくしてから振り返ると,ホテルは跡形もなく消え去っている…―
そんなイメージが浮かんできました。‘ホテル・ノスタルジア’は,松宮・笠原コンビが僕たちに見せてくれた,美しくも哀しい幻なのかもしれません。
今回の作品も,曲とともに,ブックレットを楽しむことをお薦めします!