Grisham、Deaverなど大御所のこの数年の作品にどうも満足感が得られなくなり、新しい作家を探しているところ、書評で絶賛されている数点のなかからこれにたどりつきました。
リーガルサスペンスではなく、クライムサスペンス。作風はMary Higgins Clarkや近年でいえばHarlan Cobenのジャンルに入る、一般人が過去に遡って不可解な出来事を解明していく犯罪ミステリーです。派手なアクションや、スマートな弁護士などは出てきませんが、その代わりに「日常」の生活を取り戻すべく躍動する主人公の必ずしも完璧でない言動にリアル感を感じさせられました。
思い出すのは、かなり古いですが、ウィリアム・アイリッシュの作品にでてくる登場人物が、歯がゆくもゆっくり、少しずつジグゾーパズルを完成していくさまです。
最後のほうは少し盛り沢山過ぎという感があったので4☆としましたが、読み応え十分。もう一作読んでみようと思いました。