リード・ギタリストのStefan ElmgrenとベーシストのMagnus Rosenが脱退し、新たにThe PoodlesやTalismanで活動実績があるギタリストのPontus Norgrenと初期のメンバーであったベーシストのFredrik Larssonを迎えた、スウェーデン正統派メタルの雄、HammerFallの7枚目のスタジオ・アルバム。
HammerFallの曲作りはヴォーカリストのJoacim CansとギタリストのOscar Dronjakが中心になって行うので、メンバーの交代はそれほど大きな影響は無いはずであるが、細部では変化をもたらしている。
例えばギター・ソロは、Stefan Elmgrenの演奏は冷たいクールな印象であったのに対し、本作におけるPontus Norgrenの演奏は、暖かみのあるドラマティックなものである。
また、これはメンバーの交代との関係性を裏付けることはできないが、楽曲が、全体的に今までのクサさが少し抜けて、硬派になったと私は感じた。
質としては、「安心のHammerFall印」といったところ。
HammerFallは傑出した作品を作らない代わり、一定の水準を満たした作品をずっとリリースし続けている。
本作も往年のファンの期待に応え得るものであるし、入門者が聴いても十分満足できるものだと思う。
なお、7曲目のインスト「Something For The Ages」では、ドラマーのAnders Johanssonの兄弟でありStratovariusのキーボーディストであるJens Johanssonが後半のキーボード・ソロでゲスト参加している。