短編集です。 相変わらず美しい絵です。
表題作の『No.99:人間玩具』は、両親に先立たれた公爵家の跡継ぎレナードを慰めるために、執事のグレアムは新しい玩具として見世物小屋から買ってきた少年を与えるが、やがてレナードはその少年ナインと強引に性交に及び…という感じですね。
その他に『黄金島』『王と魔神と魔法使い』『花降る地下街』『肉は思考品』『幻想黒子』『雪ぐサディズム』が収録されています。
『王と魔神と魔法使い』はアラブ物といっても、いわゆるBLにおけるアラブ物ではありません。どちらかというと、なぜか一瞬、ハ○ション大魔王が頭をよぎりました(笑)(もちろん内容は違いますが)
最後の『雪ぐサディズム』はパラフィリア的な作品のためサディスティックかつリアルな尿道責め描写がありますので苦手な方はご注意を。(但し、強引なプレイではなく、あくまで合意の上ですが)
短編集ゆえ、想像力を刺激されます。 丁寧な状況説明がされて、心理描写等もじっくりと表現されてないと理解できないという方には向かないかと。 また、甘々でラブラブなBLがお好みな方には向かないと思います。
ある意味様々な愛の形が独創的に描かれています。 好みが分かれそうな作品集かと思います。
○○特集というようなアンソロジーに掲載された作品がほとんどです。短い中に凝縮して作らないといけない上に、お題があるので難しいと思いますが…私はよかったと思います。 全体的に幻想的な作品が多いです。 個人的には『花降る地下街』が可愛くて好きです。
今までの作品とはちょっと違いますが、池玲文さんは独特の世界観を持ちつつ、常に新しい試みを見せてくれるので期待してます。
☆5つでもよかったんですが、やはり短編だとちょっと物足りなかったので4つで。