コミュニケーションの中でも、会話のテクニック、
しかも女性⇒男性の「セリフ」レベルでのテクニックが書かれた本です。
ただ、そのテクニック例の中でも、相手によって対応を使い分けるために
相手のタイプを分類しているのですが、その分析が面白いのです。
年代別、サラリーマン/経営者/アーティスト、既婚/未婚、
その人の立場と、相手に求めているコミュニケーションを見極めて
期待にこたえることが重要で、期待にこたえるための情報収集の仕方
が紹介されています。
この本で気に行ったのは、キャバクラによくいそうな分かり易い女性像を
求める男性だけでなく、一見そういう場には無縁そうな「アーティスト」に
ついても、接待で連れてこられた彼らをも楽しませてしまうツボまで
書いてあったからです。
キャバ嬢に求められるのは「意見すること」ではありませんので、
「言いたいことを伝えたい」という人は別の本を読んで下さい。
また、事例は「紹介」レベルで徒然に挙げられていますので、体系だったものが
好きな方にはお薦めできません。あくまでも参考として読む本かと思います。
ちなみに、
夜のお酒の席でのコミュニケーションがイマイチうまく楽しめないなあと
ずっと問題意識(?)を持っていたのが、この本を書店で手にとった理由です。
「意見」を交換して他人のものの見方と自分のそれとを比較して楽しみたい私と
違い、「気持ちがよくなるための、会話のキャッチボール」を楽しみたい人が
いるんだ、ということがはっきりと理解できました…。
意見をはっきり言わない日本人らしい文化論のようでもあり、面白いなあと。
(私は純粋な日本人ですが、意見を戦わせるのも好きなので少数派な、
もしそのまま自分を出せば空気の読めないキャラになってしまうと思っています)
普段の飲み会はキャバクラとは違いますが、まだまだ男性には男尊女卑の感覚
があり、飲む時に感じる違和感はこの本に載っているセリフ(のようなスタンス)
ですんなり渡ってしまえばいいのだ、と思うと、接待や飲み会で男性と飲むのは
実験のようで楽しいです。
もちろん自分の意見はもうすこし出しつつ話せる方法を探ろうとは思いますが。
なお、相手を気持ちよくしつつ、自分の印象アップを図る会話術ですので、
特になんとも思わない方相手や仕事では使いますが、
恋愛対象とのコミュニケーションでは、私はこの方法は絶対に使いません。