遅まきながらニーナ・シモンの曲を聞きはじめたのですが、物凄い人です。低いアルトの声でスローなバラードも微妙な声使いで聞かせるし、アップテンポの曲もノリノリだけれども安定した節回しだし、ピアノに関しては文句無し。My Baby Just Cares for Meのオシャレな感じも、The Ohter Womanの美しさも、Nobody Knows You When You're Down and Outのブルージーさも、Mississippi Goddamの激しさも、Four Womanの凄みも、Sinnermanの力強さも、I Want a Little Sugar in My Bowlのセクシーさも、Do What You Gonna Doのポップさも、To Be Young, Gifted and Black のアピールも、Here Comes The Sunも、この奥行きの広さには脱帽です。この2枚組のアルバムはデビューの1957年のベツレヘム時代から、コルピックス、フィリップス、1971年のRCAまでの全盛期を中心に、1993年のアルバムの曲まで網羅したベスト盤で、初心者にはありがたいものだと思います。ここでハマってしまったらなにしろ多くの作品を出している人だから大変なことになるかも知れませんが、それも快感に変わるかもしれません。多くはないけれども熱心なファンがいることがうなずけます。