晴れて日本盤が発売され、日本でもじわじわ知名度あげつつあるエレクトロ・ポップバンド、メトロノミー。
2008年はMGMTやティンティンズなどエレクトロ・ポップやダンスミュージックをクロスオバーさせた新人させたバンドが活躍した年でした。
メトロノミーもそうした流れのバンドと捉えられることが多いと思います。
が、もともとはフロントマンのジョセフ・マウントのソロ・プロジェクトでした。
実際、1stはインストが中心のエレクトロ色の強いアルバムでした。
しかし、世界中で絶賛された今作はバンドの演奏と歌を中心に据えたエレクトロ・ポップアルバムです。
また、ナイツ・アウトというアルバムタイトルにもあるように「夜」に生きる若者をテーマに据えた、12曲からなるアルバムでもあります。
楽曲の特徴としては他の新人エレクトロ・バンド同様にトーキング・ヘッズ、ソフト・セルなどの影響を感じさせます。
が、やはり一番の特徴はリズムがミニマルであるのに、メロディが非常にポップなこと。
この辺りの成果は「ハートブレイカー」「レディオ・レディオ」辺りに感じられます。
一方で「ホリデイ」「マイ・ハート・レート・ラピッド」のようにダークでリズムをミニマルに刻みまくるナンバーもあります。
彼らの良い所はこのように先鋭的な部分とポップでとっつきやすい部分が巧く融合していることでしょう。
最初は「ハートブレイカー」や「レディオ・レディオ」のようなポップなナンバーが馴染みますが、聞きなれてくると「ホリデイ」のようなダークなナンバーにずぶずぶハマリます。
分かりやすく、なのに先鋭性もあり、世界観が精巧に作られているアルバムだと思います。
2008年を代表する傑作です。
最後に、国内盤はボーナストラックが入っているため、ナイツ・アウトで始まり、ナイツ・アウトロで終わるというアルバムの流れを壊しています。
最初聞くなら、輸入版をオススメします。