THE LIVE HOUSE ROOTSに続いてまたもやられてしまったという感じだ。はじめは正直期待していなかったというか、いつもバリバリのロックンロールを鳴らしている永ちゃんがブルーノート?だなんて、イメージできなかったのだ。 このライブの会場ブルーノート東京は僕も何度か行ったことがあるが、いつもは極上のジャズが演奏されているはずのこのホールが、この日は完全に永ちゃんワールド、まるで永ちゃんのために用意されたと言っても過言ではないぐらいのハマりっぷりだ。大人の男の色気をプンプンさせたスーツ姿の永ちゃんが、いつもより抑えめの登場の仕方でミディアムテンポの曲からスタート、ゆっくりと、じっくりと客の心を掴んでいく。会場に合わせて計算されつくされたステージング、歌唱、そしてバンド構成と演奏。出過ぎず、引きすぎず、まるで客の心理までもお見通しというぐらいの絶妙なかけひき、サジ加減だ。MCも別に考えてたわけではないのだろうがシェレてて、ユーモアがあって、そしてカッコいい(笑)。なにをやっても絵になる永ちゃん、これでまた新たなファン層を獲得したのではないだろうか(特に女性の)。この日はマイク・ターンももちろんなし。タオルも舞わない。しかしそれで満足度が下がるわけではない。むしろそれ以上の、いや、全く別の新しい矢沢永吉を体験する日になったと思う。全14曲、完全ノーカットという奇跡のような内容。画質も音も言うことなし。それにしても、1万通の応募から選ばれたという300人の客、この日は一体どれだけうまい酒を飲んだことだろうか 笑。それにはかなわないかもしれないが、僕もこのDVDを見て、いつもの何倍ものうまい酒が飲めたことは、言うまでもない。